山梨学院が広陵(広島)を破り、山梨県勢として春夏通じて初の決勝進出を決めた。

試合は両先発投手による投手戦になった。5試合連続で先発した林謙吾投手(3年)は初回に先頭打者に二塁打を浴び先制を許すも、その後は気迫のこもった投球で広陵打線を抑えた。

互いに譲らず1-1で迎えた9回。先頭の星野泰輝外野手(3年)が左前安打で出塁し、岳原陵河外野手(3年)の犠打で1死二塁。打席に立ったのはこの日すでに2安打と好調の4番・高橋海翔内野手(3年)。「とにかく冷静だった」と低めのスライダーをうまく中前に運び、この間に二塁走者の星野が生還し勝ち越し。この回は打者一巡、7安打の猛攻で5点を追加した。

頂点は目の前にきた。高橋は「今日みたいに諦めないで1点1点もぎ取っていく野球をしていきたい」と意気込みを語った。

◆山梨県勢が初決勝 山梨県勢の決勝進出は春夏を通じて初。これで全国47都道府県のうち決勝進出経験がないのは山形、富山、島根の3県に。

◆山梨学院が6試合 記念大会の1回戦から登場した山梨学院は決勝が6試合目。センバツで1大会6試合は38年準優勝の東邦商(4勝1敗1分け)、91年優勝の広陵(5勝1分け)に次いで3チーム目。6勝すれば初めてとなる。林は決勝で投げれば38年東邦商の久野欽平以来2人目の6試合登板となる。

◆無失策試合 山梨学院-広陵戦で記録。今大会4度目。

◆毎回安打 広陵が記録。昨年準決勝の大阪桐蔭(対国学院久我山)以来。毎回安打で敗戦は15年木更津総合(対静岡)以来。

◆進藤が大会記録へあと2 山梨学院・進藤が今大会通算11安打。95年室岡尚人(観音寺中央)、10年山崎福也(日大三)と我如古盛次(興南)がマークした大会最多の13安打にあと2本。

◆山梨学院はノーアーチ ここまで本塁打なしで決勝進出。ノーアーチVなら春は01年常総学院以来となる。

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