伊豆伊東が歴史的な1勝を目指す。今年4月に伊東、伊東商、伊東城ケ崎分校の3校が統合されて同校が誕生。

「初めての夏」を迎える。太田敦士主将(3年)は「新しい学校になって初めての夏。勝って、全員で校歌を歌いたい」とチームの思いを代弁した。

3年生は、新校舎建設の影響で入学時から旧伊東の校舎に“同居”。中学時代のチームメート同士も多かった。伊豆伊東としての本格的な練習は昨夏後に始まったばかりだが、中山裕介監督(30)は「最初から仲が良かった」と話す。

新設校を感じさせないチームは今春、さらに一体感を高めた。「高校野球 弱者の戦法」などの著者・田尻賢誉氏が学校を訪問。ミスの連鎖からの自滅が課題だったナインは「準備と確認の大切さ」をテーマに、実例も交えた約5時間の講演に耳を傾けた。

防げるミスをなくし「負けにくいチーム」。目指す方向性も定まり、雰囲気の良さが増す。指揮官は「まだまだですが、少しずつ粘り強くなってきた」。太田も「掛け合う声の質やタイミングなど、今まで意識していなかった細かいことにも目を向けるようになった」と変化を口にした。

練習後は部員全員で一塁線に並び、新しい校歌を歌うのが日課。太田主将は「全員がばっちり歌える。あとは勝つだけ」と目を輝かせた。伊豆伊東野球部の歴史の1ページ目を白星で飾る。【前田和哉】