東北の夏が始まった。

第105回全国高校野球選手権宮城大会が7日、石巻市民球場で開幕した。66校62チームが臨んだ開会式後の開幕試合では、泉館山が涌谷・宮城水産・石巻北の連合チームに4-2で競り勝ち、20年県独自大会から4年連続の初戦突破を果たした。

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泉館山が連合チームの猛攻を振り切り、「宮城1番星」を挙げた。3点リードの9回無死、失策と連打で満塁のピンチを背負ったエース右腕・梅垣凱(かい、2年)は「やはり簡単には勝てない。ここを乗り切らないと」。開幕試合でナインに硬さが見える中、ギアを上げた。「最後はフルスロットルで投げて、自分が三振を取る気持ちで投げた」。後続を一邪飛、相手8番の遊ゴロの間に2点差とされ、なお2死一、三塁と一打同点とされたが、最後の打者を空振り三振に仕留め、右拳を握った。

この日は107球を投げ、7安打11奪三振2失点完投。ストライク先行を意識し「三振はあまり意識していないが、10個以上取れて良かった」。右投手ながら軸足を置くプレートの位置は一塁側。「自分が投げやすいのもあるが、試合によって、こっちが調子いいなと思った時は三塁側に変える」と修正力もある。

チームの目標は4強。「次の試合も自分が抑えてチームを盛り上げ、絶対に勝利をつかみたい」。2回戦は14日、村田-富谷の勝者が相手。1週間、しっかり準備する。【相沢孔志】

 

○…開会式前から宮城が沸いた。仙台育英・山田脩也主将(3年)が昨夏、初めて白河の関を越えた深紅の優勝旗を持って登場すると、観客席から大きな拍手が起こった。マウンド上で両腕で高く掲げ、本塁付近に立てかけた後、各校の入場行進が行われた。

「新型コロナウイルスの苦悩、この夏にかける思いを全員で話し合って決めた」という選手宣誓を柴田・伊藤奏(かなた)主将(3年)が披露。「宮城県高等学校野球連盟のキャッチフレーズである『感謝を胸に闘志を燃やせ 全力プレーで感動を再び宮城から』を胸にプレーし、暑い夏にすることをここに誓います」と締めた。

新型コロナウイルスが5類に移行され、声だし応援が可能となった夏。決勝は23日、楽天モバイルパーク宮城で予定されている。11日の1回戦で多賀城と対戦する伊藤は「甲子園に出て勝つことを目標に頑張りたい」と気合を入れた。

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