高校野球界にも「○神様」がいる! 聖地を目指して熱戦を繰り広げる全国のチームで、神様のような存在の選手などを取り上げる連載「うちの○神様」がスタートする。

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開幕戦で、成城(東東京)の「兄弟神様」がチームをけん引した。5回コールドで初戦を突破した。

1-0で迎えた初回無死三塁、兄の安田懸(かける)内野手(3年)は、低めの直球にヒザをつくようにしてすくい上げて打球は左中間へ。外野手が背走し、ボールが転々とする間に猛スピードで生還してランニング本塁打。「(三塁)コーチャーが手を回していたので走りました」と高校初本塁打を喜んだ。

3回からは、代走で弟の安田渉内野手(1年)が出場。そのまま遊撃の守備に入り、3番に懸、4番に渉と兄弟で名前が並んだ。公式戦では初めての二遊間。2人はグラウンドでもアイコンタクトと声で連係を確認。危なげなくボールをさばいた渉は「(兄から)よく声をかけてもらっています」と明かした。

自宅では父にスポンジボールを投げてもらい、毎日2人で50~100スイングする。部屋の中で硬式球でキャッチボールをしてふすまを壊し、怒られたこともあった。

小さい頃から一緒に練習し「何でも分かっている関係。相棒みたいなものですね」。顔を見合わせて笑った。「かけ」「わた」とお互いを呼び合う。懸は「できる限り、長い夏にしたいです」と誓った。【保坂恭子】