第105回全国高校野球選手権青森大会が13日、ダイシンベースボールスタジアムで開幕した。

開会式後の開幕試合では、青森商が先発全員安打となる19安打を放ち、三沢に9-3で逆転勝ち。2年ぶり初戦突破で「青森1番星」を挙げた。

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青森商が全校応援で埋まった右翼芝生席を歓喜させた。「3番投手」のエース右腕・佐々木寛太郎(3年)が初回に逆転2点適時打、3回にも適時打を浴び、1-3とされ降板。3回3失点(自責1)で先発の役割を果たせず、以降は一塁の守備に入り、打撃での挽回に燃えていた。

「自分が点を取られてしまったので、自分が取り返さないといけないという思いで打席に入った」

5回2死二塁、2打数2安打で迎えた第3打席。左翼への適時二塁打で追い上げると、木村心内野手(3年)の同点中前適時打で生還。7回に遊撃内野安打、8回には左中間への二塁打でチャンスメーク。自身公式戦初の5打数5安打1打点と躍動した。秋田幸生監督(50)は「(背番号は)1番をつけている。ヒット1本も大切だが、ピッチングも重要」と評価したが、「ピッチングが悪かったらバッティングで返すのはありがたい」とねぎらった。

昨夏1回戦の八戸西戦は3打数3安打1打点で、最後の夏も存在感を見せた。16日の2回戦は、今春県優勝の第1シード八戸工大一と激突。佐々木は「足やバントを絡めてくるチーム。そこで崩されないように自分たちのプレーを貫いて試合に臨みたい」。学校創設は1902年(明35)で、73年夏に甲子園出場の伝統校。50年ぶり2度目の出場に向け、好スタートした。【相沢孔志】

○…雨天の中、54校48チームが開会式に登場。六ケ所・神優斗主将(3年)が「好きなことに制限をされる生活を経験し、好きなことに夢中になれる幸せを自覚しています。この青森の地で白球を全力で追いかけ、戦い抜くことを誓います」と宣誓した。

選手宣誓の大役決定後は兄大樹さんと文言を考え、教諭らと修正を重ね、1週間をかけて準備。両親と兄が会場で見守り、「緊張したが、失敗しなかったので良かった」と安堵(あんど)した。同校は七戸・野辺地・百石・八戸商・浪岡・松風塾との「7校連合」で出場。17日の2回戦では八戸東-弘前南の勝者と対戦する。神は「チームの目標は夏1勝。チームで徹底していることをしっかりやって勝ちたい」と意気込んだ。