九州国際大付の31発男・佐倉侠史朗内野手(3年)が「つなぎの4番」と化した。初回2死二塁で「そろそろ大きいのを打ちたい」という欲を捨て、1度もバットを振らずに四球を選んだ。5番白井賢太郎外野手(3年)の先制適時打をアシストした。
3-1の5回無死一塁は初球を引っ張り、右前打で得点圏に進め、打者一巡による4得点を呼んだ。さらに6回無死一塁。勝負を避けられる形で4球連続ボールで歩かされ、この回も4得点。3戦連続コールドゲームに持ち込み、16強に進めた。佐倉は「力まずにボール球を見極めることが大事」と打ちたい気持ちをグッとこらえ、チームを優先した。そんな姿に、元プロの楠城徹監督(72)は「警戒されてね。思うような球が来ないですよ。打席の中で葛藤してますが、これも宿命なんでね」と理解を示した。
プロ注目スラッガーがこの日は2打数1安打、2四球。今大会は3試合でノーアーチながら7打数4安打3打点、打率5割7分1厘、4四球を選んでいる。佐倉の後を打つ仲間も好調だから、「つなぎ」の意味が大きい。6番浅嶋大和内野手(3年)は「(佐倉が)勝負を避けられることは分かっている。自分たち下位が打たないといけない自覚はある」と2安打と押し出し四球でチーム最多4打点を稼いだ。佐倉は「自分がつないでチームは勝てている。自身の結果より、負けたら終わりなのでチームが勝つことです」と主将としても大会連覇のみを見据える。【佐藤究】

