八戸学院光星(青森)が、文星芸大付(栃木)を6-3で下し、4年ぶりの8強に進出。初戦のノースアジア大明桜(秋田)戦では5安打に終わっていた打線が10安打をマーク。初戦で3点本塁打を放った藤原天斗捕手(3年)がこの日も3安打2打点と打線をけん引。初戦では安打がなかった4番長谷陸翔外野手や池田優斗内野手(ともに3年)にも1本が出るなど、頂点奪取に向け、光星打線が仕上がってきた。

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先制点を取られても、「打の光星」は何ひとつ動じなかった。初回、先発した最速148キロ左腕、岡本琉奨(るい)投手(2年)が四死球でピンチを招き、早々に1失点。しかしその裏、1死満塁で藤原が三遊間を破る左前適時打。その打球を左翼手が後逸し、一気にランナー3人が生還。青木虎仁外野手(3年)の適時打で藤原も生還し、この回4得点を挙げ、4-1と逆転。試合の主導権を握った。

4、5回にも1点ずつ追加し、10安打6得点。台風により、試合が1日順延となったが、選手はバットがよく振れていた。その秘密は宿舎での素振りにある。光星ナインは毎日、ベンチ入りの20人全員で宿舎で100回の素振りを行う。中でも藤原は、仲井宗基監督(53)が「藤原は取り組む姿勢が素晴らしい。声もかけられないような雰囲気で素振りをしている」と太鼓判を押すほどの集中力。藤原は「そんな雰囲気ありますかね」と頭をかきながらも、「迷いなく自分のスイングができるようになってきた」と、手応えを実感している。

「打撃の光星と言われるが、自分は守備だと思っている」。扇の要は、そう胸を張った。ここ2戦は、チームのモットーである「5点以内に抑えて5点以上取る」を実現。この日7回1/3を投げ、9安打3失点と粘投した岡本や初戦で完封勝利を挙げた洗平(あらいだい)比呂投手(2年)ら2年生投手の台頭と、それを支える野手陣あってこその8強入り。藤原は「準優勝を越えたい」と、同校最高成績の更新を見据えた。昨夏、白河の関を越えた“深紅の大優勝旗”のさらなる北上を目指し、「投打の光星」の完成度を高めていく。

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