青森大会決勝は青森山田が八戸学院光星に7-4で快勝した。

4点リードの6回、蝦名翔人内野手(1年)が「人生初」の代打本塁打を放ち、3年連続12度目の優勝に大きく貢献した。3位決定戦は弘前学院聖愛が弘前南を6-5で破り、東北大会(16日開幕、秋田)出場を決めた。

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蝦名が、兜森崇明監督(44)の起用に「1発回答」した。4点リードの6回2死一、三塁、ここまで無失点に抑えていた桜田朔(さく)投手(2年)の代打で打席へ。カウント2-2から5球目の甘い変化球に反応し、手応えは「打った瞬間、行った」。打球が左翼芝生席に着弾し、今夏甲子園8強メンバーの岡本琉奨(るい)投手(2年)から公式戦初本塁打をマーク。二、三塁間は応援席に向かって右腕を突き上げた。

「相手の応援が、うちの3倍くらいいた。応援の人も負けないように声を出してくれたので、何とか恩返しができて良かった」

大仕事をやり遂げ、7回の守備で交代。リードのまま試合は終わり、全員でV3を喜んだ。「打撃が持ち味でスタメンを張ってもおかしくない」と認める1年生が結果を残し、兜森監督は「東北大会に向けては、代打の選手が育ってくるのと、そうじゃないのでは違う。1本出せればいいなと思ったが、見事に期待に応えてくれた」と評価した。

今後は来春センバツ出場につながる東北大会に照準を合わせる。対戦したい高校を聞かれた蝦名は「聖光学院。名前があるチームなのでやってみたい」と心待ちにした。大会まであと2週間。「この結果に満足せず、ここからさらに上を目指してみんなで1からやり直したい」。優勝の喜びから切り替え、全員で17年夏から遠ざかる聖地を目指す。【相沢孔志】

 

弘前学院聖愛 3位決定戦に臨み、4強唯一の公立校・弘前南を6-5で辛勝。3年ぶりの東北大会出場を決めた。前日9月30日、準決勝の青森山田戦は7回1/3を無失点に抑えたエース右腕・吹田志道(2年)が2試合連続で救援登板。2点リードの9回2死一、二塁は中前適時打を浴びたが、「打たれてしまったのはしょうがない。焦らずに次の打者を抑える気持ちで投げた」。後続を中飛に打ち取り、4回1/3を2失点(自責1)で勝利に貢献した。

同校は夏の甲子園に2度出場しているが、センバツはまだない。残り1枠の東北切符をつかみ、原田一範監督(46)は「選抜を当確することが目的。負けないことを前提に挑戦する」と意気込んだ。東北6県の強豪が挑む大会。対戦したい高校に青森山田を挙げた吹田は、再戦なら「先発で完封したい」と雪辱を誓った。