公立の富山北部が北信越の21世紀枠候補校に選出された。

就任5年目の笹野祐輔監督(34)は「4年間で2回も選んでいただいてうれしい」と喜んだ。

3年前には統合する水橋と連合チームとして北信越地区の21世紀枠推薦を受けた。最終的には21世紀枠での選出はならなかったが連合チームとしての推薦で話題を集めた。当時も監督で悔しさを知る笹野監督は「祈って待つしかできない。信じてやるしか」とセンバツ選出を切に願った。

今秋の富山大会では準優勝し、3年前同様に北信越大会に出場。「前回も北信越に出ていますが、地元開催だったので県4位で出場できた。今回は準優勝で、勝ち取って出場できた部分が違う」と手応えをつかんだ。北信越大会1回戦の東京都市大塩尻(長野)戦では9回に4得点し延長タイブレークに持ち込む粘りも見せた。「うちはスーパースターがいるわけではない。粘りながら戦っていた。物おじせずに戦えるようになった」と指揮官も成長ぶりを実感する。

甲子園には通算2度出場しており、1969年(昭44)に春夏連続出場。春は初戦で敗れたが、夏は8強まで進んだ。

部員の約半数がくすり・バイオ科に所属。高校で薬に関する学科が設けられているのは富山の滑川や奈良の御所実など日本でもわずか。野球部でも卒業後に薬品関係の職に就く生徒も多く、文武両道を実現していることなどが挙げられた。

3年前同様に甲子園まであと1歩とした。笹野監督は「目標ができたので、目標を持って練習をしよう。応援してもらえるように普段の生活からより気を付けていかないと」とナインに声をかけて気を引き締めた。

◆富山北部 1916年(大5)創立の県立校。生徒数は701人(女子354人)。野球部は1949年(昭24)創部で部員数35人(うちマネジャー2人)。甲子園は春1度、夏1度出場。主な卒業生は元巨人藤田賢治ら。所在地は富山市蓮町4の3の20。宮池秀洋校長。