閉校したグラウンドからセンバツ切符をつかむ。能登半島地震で被災した日本航空石川は16日、新たな生活拠点となる山梨の日本航空で移動後2日目を迎えた。
日本航空野球部もグラウンドを使用しているため、今後の練習拠点は富士川町にある増穂商のグラウンドを使う。同校は22年3月に閉校。中村隆監督(39)は「車でおよそ30分、南に行ったところにグラウンドがあります。バスでの移動を考えております」と今後の予定を話した。同校は閉校後、電気や水道は通っていなかったが「通常よりも早いスピードで水道などを準備してもらっていまして、本当に感謝しております」と本格的な練習再開に向け、準備が進んでいる。
初日は部員10人が集まったが、この日は15人となった。主力約30人がそろう18~20日以降に本格的な練習が開始される見込みだ。富山県高岡市から合流した北岡颯之介内野手(2年)は、用意された教室に並ぶ段ボールベッドに座り「普通のベッドと変わらない感じ。こういうスペースをつくっていただいてとてもうれしいです」と感謝した。
昨秋の北信越大会ベスト4で今春センバツに出場の可能性もある。26日に選考委員会が行われ、出場校が決定する。中村監督は「やっぱり甲子園を目標にずっとやってきていましたから、その思いはずっとあります」と山梨で吉報を待つ。【佐瀬百合子】

