「青森山田 センバツ1勝、その先の日本一へ」第5回は、菊池伊眞内野手(2年)です。菊池伊は青森山田リトルシニアで中学2年時に初の日本一を経験。翌年はゲームキャプテンとしてチームを引っ張り、2連覇を成し遂げた。下級生ながらチームを引っ張る行動力はもちろん、2度の日本一で培った勝負強さも持ち味。春の聖地でも勝負強い一打で勝利に貢献する。【取材・構成=濱本神威】

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内野守備が生命線になる。新チームから三塁手のレギュラーを務める菊池伊は「普通の基準のバットに比べて、打球が緩くなっている。失速したり飛ばなくなる」と、センバツから採用される低反発バットの打球に危機感を抱き、ひたすらゴロ捕球をするなど、守備練習に時間を費やした。「内野守備が勝敗を分けるくらい大切になってくる。間を抜かれないように」と、自身のエリアを守り抜く。

打撃では昨秋東北大会の通算打率が8分3厘と低迷。しかし、勝負強さが光った。初戦の羽黒(山形)戦では8-8で迎えた13回裏1死三塁、わずか3球で2ストライクと追い込まれたものの、ファウルで粘り、10球目を中堅へと高く打ち上げ、サヨナラ中犠飛。決勝の八戸学院光星(青森)戦では、2-0で迎えた4回1死二、三塁で中犠飛を放ち、ダメ押しの3点目を挙げた。「打たなきゃ負けという場面でも、『打ったら逆にヒーローだ』という思考になる」。重圧に負けない生粋の勝負師だ。

リトルシニア日本選手権で2度の日本一を経験。大舞台には慣れており、迫る甲子園にも「ずっと憧れてきた場所ですし、高校野球をやっている中でしかいけない夢舞台。楽しみです」と緊張はない。「早く甲子園球場で野球がやりたい」。青森山田の勝負師が、聖地でも勝負を決める一打を放つ。

◆菊池伊眞(きくち・いっしん)2007年(平19)6月22日生まれ、青森県つがる市出身。柏小2年時に柏BBCで野球を始め、中学校では青森山田リトルシニアでプレー。チームの主力として21、22年夏の日本選手権連覇に貢献した。171センチ、72キロ。右投げ左打ち。

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