札幌光星が王者を撃破した。道内公式戦29連勝中だった北海を7回コールドで破り、2年連続8強入りを果たした。

0-1の3回に片倉諒真外野手(2年)の右前2点適時打など5安打を集め、押し出し四死球も絡んで一挙6点を奪い逆転。5、6回にも加点し、北海の3季連続甲子園の夢を阻んだ。

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中学、高校を合わせて約1300人が詰めかけた全校応援のボルテージを、札幌光星ナインが一気に引き上げた。0-1で迎えた3回無死満塁、5番片倉が直球をたたくと、鋭い打球が右前に抜けた。逆転2点適時打。「やっぱり、打ったあとに全校応援の大歓声があるのは、気持ちが良かった」。殊勲打を放ち、会心の笑みで言った。

火のついた打線は、止まらなかった。この回打者12人で5安打、3四死球を選んだ。北海の29連勝を支えてきた投手陣から6点をもぎ取り、試合の流れを完全に引き寄せた。5日の抽選会で北海との初戦のクジを引いた主将の片山正進内野手(3年)は「周りの方々に『1回戦、北海だけど頑張って』と心配されましたが、万全な状態で当たれて、本当にいいところを引いたとみんなが思っていた」という。

打線の奮起にエース右腕・粕谷脩真投手(3年)も粘投で応えた。初回に先制を許し、札幌地区からの連続イニング無失点は18で途切れたが、2回から7回まで0を並べた。合坂真吾監督(47)は「初回を1点に抑えられたっていうのが、僕らの中で大きかった」と、主戦のふんばりをほめたたえた。

勝ち上がったことで、「うれしい悩み」(同監督)もできた。13日の文化祭が終わると、グラウンドは人工芝設置工事が始まるため、練習場所を探す放浪生活がスタートする。片倉は「グラウンドはちょっと心配ですけど、あと3つ勝って、先輩たちと一緒に甲子園」。王者を蹴散らした札幌光星が、一気に南大会の本命に躍り出た。【中島洋尚】

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