大雨特別警報などの天候状況を踏まえ、順延された全国高校野球選手権山形大会決勝は今日27日、ヤマリョースタジアム山形で午前10時から行われる。鶴岡東が勝てば、2年ぶり8回目の夏の甲子園。東北文教大山形城北は、春夏通じて初の甲子園出場がかかる。今春山形大会決勝では10-8で鶴岡東が勝利した。再び、夏の決勝で激突する両校を紹介する。【取材・構成=木村有優】
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2年ぶりの聖地に王手をかけた。昨秋、今春と山形王者の鶴岡東が今夏も優勝を狙う。初戦で春夏通算4度の甲子園出場を誇る山形中央と当たったが、2-1と接戦を制した。準決勝では2連覇を狙う日大山形と対戦。6-5でライバルを破り、決勝進出を決めた。
U18日本代表候補合宿にも参加した、4番で左腕エースの桜井椿稀(つばき)投手(3年)がチームの軸だ。今大会では3試合に登板し、防御率2・57。山形中央戦で先発し、5安打11奪三振1失点で完投。日大山形戦でも先発し、13安打5失点で完投した。打っては3回戦の惺山戦で右越え本塁打を放ち、サイクル安打まで二塁打を残すのみの3安打4打点と大暴れ。ここまでの打率は4割6分2厘をマークしている。
一丸となり決戦を迎える。桜井は日大山形打線を相手に3回まで4失点と苦戦した。同点の5回に日下心内野手(3年)の左越え勝ちこし2ランがエースを救った。投打の中心として引っ張る桜井を「全員で支えよう」がチームの合言葉になっている。打線に勢いのある山形城北との決戦を制し、全員で甲子園切符をつかむ。
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初の甲子園まであと1勝に迫る。02年に創部された山形城北のこれまでの夏の最高成績は、17年の4強。決勝に進んだ今春に続き、夏では初めてとなる決勝進出で歴史を塗りかえた。
決勝までの4戦は全て9安打7得点以上の猛攻で勝ち上がってきた。準々決勝では、春夏通算3度の甲子園出場を誇る羽黒相手に序盤からリード。終盤に逆転を許すも取り返し、9-8の打ち合いを制した。増井文夫監督(58)は「逆転されたのをひっくり返せたのは大きい」と話した。準決勝の山形商戦では序盤に先制を許したが、すぐさま逆転し8-3で勝利。初の決勝に駒を進めた。
強力打線の中核を担うのは4番の小野村駆琉(かける)外野手(3年)だ。3回戦の酒田西戦では4打席連続四球(うち2打席は申告敬遠)と相手からも警戒される存在だ。与えられたチャンスで結果を残す4番は、ここまで12打数6安打の打率5割、1本塁打、6打点。準決勝の山形商戦では左越えに逆転の3ランを放つなど、勝負強さも持ち合わせる。春の山形大会決勝で敗れたリベンジとなる1戦。小野村も5打数1安打に終わった雪辱を果たし、初の甲子園出場で新たな歴史を刻む。

