新庄パワーも勝てず…。西日本短大付(福岡)は今春近畿王者の京都国際に0-4で完敗し、全国制覇した92年以来の8強はならなかった。3戦連続先発の最速146キロエース右腕、村上太一投手(3年)が5回10安打3失点。大会屈指の相手エース左腕に苦しみ、7安打完封された。OBの日本ハム新庄剛監督(52)が観戦した大一番だったが投打にかみ合わなかった。

見守った新庄監督に勝利は届けられなかった。だが、主将の高峰駿輝内野手(3年)は「最初から最後まで全力プレーができた。悔いはない」と言葉に力を込めた。ハッスルプレーを偉大な先輩の目に焼きつけた。

劣勢の中、最後まで意地は見せた。4点ビハインドの9回。相手エースに泥臭く食らいつき、代打を送るなどして1死一、二塁のチャンスをつくった。そこから後続を断たれたが「ずっと逆転しよう、1点ずつと最後まで言い続けた」(高峰主将)と勝負を諦めなかった。

この日、日本ハム新庄監督がオリックスとのデーゲーム前に母校の試合観戦に訪れた。高校同期の西村慎太郎監督(52)は「新庄のエネルギーを吸いとり、パワーをもらって勝ちたい」と執念を見せていた。だが、ビッグボスのオーラを生かせず投打に完敗。「『強かった』の一言ですね。点差以上に強さを感じましたし、3年生は最後の大会でしたけど非常に収穫がありました。全国大会でこの経験をぜひ」と振り返った。

本来の姿ではないエース村上投手の不調が悔やまれた。2回、1死から連続四死球と走者をため、失策やパスボール、暴投が絡むなどして2点を先制された。その後も毎回得点圏に進まれ、調子が上がらない5回も2連打で1失点した。

打っては相手エース左腕、中崎を攻略できず7安打無得点。左打者は特にスライダーで三振の山を築かれるなど14三振を喫した。

それでも「(新庄監督に)後輩も私も含めて、必死に頑張っている姿は少しは見せられたかなと思っています」と西村監督。感謝では語り尽くせないくらいの気持ちです」という後押しを受け、ゲームセットの瞬間まで全力プレーを貫いた。【菊川光一】