大阪桐蔭が三重をタイブレークで破り2年ぶりの8強入りを決めた。

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試合終了から30分以上が過ぎても、三重・吉井海翔投手(3年)の涙は止まらなかった。3回途中4失点で降板。14年夏決勝、18年春準決勝といずれも惜敗した大阪桐蔭へのリベンジを、この春も果たせなかった。「チームに迷惑ばかりかけてしまいました」。三塁の立松が背中に手を添えてくれたが、おえつを止められなかった。

今月6日の通学途中に吉井は交通事故にあい、鼻の骨と歯を折る大けがで入院。回復を支えてくれた関係者、復帰を待っていてくれたチームメートを安心させる投球を誓い、大阪桐蔭戦の先発を意気に感じてマウンドへ。だが1~3回まですべて与四死球から失点。「(事故の痛みは)全くなかった。自分の技術が足りなくて。(2回1死の)死球のあと、立て直すことができませんでした」。攻撃陣は4安打で5点を取り優勝候補を追い詰めたが、熱戦を勝利で飾れず、ひとしきり泣いたエースは「夏はチームの期待に応える投球ができるように」と肩を震わせた。【堀まどか】

〇…三重・沖田展男監督(47) 少ないチャンスをものにして、そういった意味では流れ的にはこっちにも勝つ流れはあったと思うんですけど。投手もよく抑えてくれていたんですが(大阪桐蔭は)強いなとあらためて思いました。

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