宮城大会は8強が出そろった。東陵が第3シードの利府に逆転勝ち。この夏、背番号「2」をつかんだ大堀桂新捕手(2年)の決勝打で接戦を制した。昨夏準Vの東北学院榴ケ岡は宮城農を6-1で下した。
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目の前での申告敬遠に火がついた。東陵は5-5の同点7回1死満塁で、8番大堀に打席が回った。利府ベンチが選んだ敬遠策に、大堀は「自分が打つんだ」と覚悟を決めた。直前の3打席は無安打2三振。「自分だけ打っていなかったので、悔しさがありました」。覚悟、悔しさ、高揚感の全てをぶつけ、右前へ勝ち越しの一打を運んだ。「自分のバットでかえすことができたので、よかったです」とほえながら、喜びを爆発させた。
2年生ながら正捕手として扇の要に座る。始まりは救世主としての登場だった。昨秋、新チームが始動するも、現3年生の正捕手候補が立て続けにけがのアクシデントに見舞われ、ポジション転向を余儀なくされた。そして、名乗りを上げたのが大堀だった。1年秋に初のスタメンマスクをかぶった。
だが、今春は不調で練習試合にも出られない日々が続いた。それでも、歯をくいしばった。「ブロッキング、キャッチング、スローイングをとにかくコツコツやってきました」と、捕手としての基礎を徹底的にたたきこんだ。
その結果、この夏は背番号「2」を託された。千葉亮輔監督(55)も「全体を見渡せますし、『俺が、俺が』というより、ピッチャーをもり立てるタイプなので、ピッチャーのいいところを引き出してくれます」と成長を認めた。たゆまぬ努力が信頼を生み、つかんだ正捕手の座。ノーシードから38年ぶりの夏聖地に挑む。【木村有優】

