社の最速151キロエース右腕・岩井秀耶投手(3年)が完封勝利でチームを4強に導いた。
9回133球7安打9奪三振無失点。序盤は20日市尼崎戦の疲労や緊張感から思い通りの投球が出来なかったが、3回に味方が先制点を取ってくれたことで「自分が抑えな勝てへん」と気持ちを入れ直した。持ち味である直球と「一番良かった」と振り返るスプリットで三振を築いていった。
帽子のつばの裏には「俺は強い」「勝つ」「笑う」の言葉を刻む。マウンドで見た時に、ちょっと気持ちが楽になる言葉だ。「俺は強い」は自分の気持ちの強さを再確認するため。「相手も同じ高校生。気持ちの部分で一番負けたくない」。この日もベンチ裏で帽子を確認。「やっぱり僕が強いな」と自分を鼓舞した。
現3年生の代は「(選手が)そろっている。甲子園行ける」と言われてきたが、昨秋は2回戦で敗退。岩井は「このままじゃあかん。自分が1から全部変えていったら勝てるんじゃないか」と精神面から見つめ直した。「質より量」の精神で冬に走り込みや体幹などの地道なトレーニングをひたすら重ねた。
20日にはV候補だった報徳学園がコールド負けで姿を消した。同校の江藤達成投手(3年)とは中学時代に兵庫ヤングフェニックスで一緒にプレーしていた。「たつ(達成)も絶対に甲子園に行きたかったと思う。たつ以外にもいっぱい負けているチームがあるので、その子たちの分を背負って絶対に甲子園に行きたい」と旧友の分まで奮闘を誓う。

