センバツ8強の花咲徳栄が昌平を6-3で下し、決勝進出を決めた。
2回まで両者無得点で迎えた3回1死から1番・岩井虹太郎内野手(3年)が右翼線二塁打で出塁すると、2死満塁から5番・奥野敬太内野手(3年)が押し出し四球を選び先制。4回には1死二、三塁で再び岩井が右翼線へ2点適時二塁打を放ち、3-0と主導権を握った。
5-3で迎えた8回には、3番・笹崎昌久外野手(3年)が公式戦初となる右翼席へのソロ本塁打を放ち、貴重な追加点を奪った。 岩井隆監督(56)は「今大会はホームランが1本も出ていなかった。一発で決めてくれたのは本当に大きかった」と勝負を決めた一撃を評価した。
投げてはエース・黒川凌大投手(3年)が9回7安打6奪三振3失点、143球の熱投。4回途中には打球が左足に直撃し、終盤には打球が右手首付近をかすめるアクシデントにも見舞われたが、最後までマウンドを譲らなかった。「6回はボールが高くなり苦しい場面だったが、アウトを1つずつ取ることだけを考えた。マウンドでは気持ちだけだった」と振り返った。
打線を牽引(けんいん)した岩井は2安打2打点。腰の不安を抱えながらも「黒川がいい投球をしてくれたので、ここでタイムリーが必要だと思って打席に入った」と殊勲打を振り返った。大会前には腰痛で欠場した試合もあったが、「佐藤や上山がつないでくれた。残り1試合、自分が2人の分まで頑張りたい」と決意を新たにした。
岩井監督は「黒川は5点取った後に少し慎重になったが、その後はしっかり立て直してくれた。球数は多くなったが、最後までよく投げてくれた」とエースをたたえた。
春のセンバツで23年ぶりの8強入りを果たした花咲徳栄は、2016年以来10年ぶりの春夏連続甲子園出場へあと1勝。
決勝は26日。秋は花咲徳栄、春は浦和学院が制している。ライバル対決が再び実現する。

