聖隷クリストファーが大会2連覇に王手をかけた。磐田東との接戦に2-1でサヨナラ勝ちした。最速150キロのエース左腕・高部陸投手(3年)が、9回5安打13奪三振1失点と好投。今大会初の完投でチームを3年連続の決勝へと導いた。常葉大菊川と対戦する頂上決戦は27日午前10時から、しずてつスタジアム草薙で行われる。

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最後にドラマが待っていた。1-1で迎えた9回裏1死満塁。聖隷クリストファーがスクイズを仕掛けると、併殺を狙った相手捕手が一塁へ悪送球。二走の高橋豪外野手(3年)が生還し、試合が決した。ナインは次々とベンチを飛び出し、感情を爆発させる。田中公隆監督(52)も「こういう僅差(きんさ)の試合をどう取るか、ずっとみんなで考えながらやってきた。気持ち1つ、全員で勝てたと思う」。“らしく”3年連続となる決勝の扉を開いた。

高部が劇的勝利を呼び込んだ。2回に暴投で先制を許したが、ここから「力を制御せず全力で1球1球、投げ込んだ。絶対に流れを持ってくるという気持ちだった」とエンジン全開。この日、最速149キロだった直球に変化球を効果的に織り交ぜ、相手打線を黙らせた。9回119球を投げ、奪った三振は今夏初の2桁となる13。追加点は許さなかった。

言葉通りの好投で6回、筧優亨捕手(3年)の同点打。そしてサヨナラにつないだ。幕切れの場面は延長に備えてベンチ裏で準備をしていたエース。一足遅れて歓喜の輪に合流し「みんなを信じていた。何とか1点を取ってくれて、ホッとした気持ちが強い」と左手の拳を突き上げた。

中1日で迎える決勝の相手は、常葉大菊川に決まった。2年連続となる甲子園まであと1勝。高部は「3年間の集大成として、今まで以上のピッチングをしたいと思う」と結んだ。次もチームのために腕を振る。その先に、連覇が待っている。【前田和哉】

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