敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児たちの奮闘に迫ります。
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「柳葉世代」の物語は、またしても宿敵の前で幕を閉じた。三塁コーチとして声を張り上げ続けた盛岡大付・柳葉一路主将(3年)は、最後の打者が二ゴロに倒れると、静かにひざから崩れ落ちた。仲間に抱きかかえられ、最後は先頭に立ち、スタンドを向いて感謝のあいさつをした。
2年連続決勝で、花巻東を相手に涙をのんだ先輩たちを見届けた。関口清治監督(49)から「流れを変えられる世代なってほしい」という使命を託され、主将として奮闘した。秋は県大会初戦敗退の悔しさをバネに、鍛錬の一冬を越えた。「つらいことが多かった。けして満足のいくキャプテンではなかったかもしれないですけど、最後まで信じてついてきてくれた仲間には感謝しかない」と思いがあふれた。
たどり着いた決勝の舞台。今大会毎試合、スタンド応援に駆けつけていた父の俳優柳葉敏郎(65)の姿はなかったが、前日に「とにかく気持ちだぞ」と背を押され、その言葉が幾度となく巡った。「恩返しという形で甲子園に行きたかったんですけど…申し訳ない」と目を赤くした。それでも「人間としても成長できた3年間。これからの人生にもこの経験を生かしていきたい」。一回りたくましくなった姿で、未来へ歩を進めていく。【高橋香奈】

