<高校野球千葉大会:安房5-1八千代>◇22日◇5回戦

 191センチの長身エース川名健太郎(3年)が、自己最多タイの16三振を奪う好投でチームを4年ぶりの8強進出に導いた。4安打5四球1失点。プロ注目の右腕は全4試合に完投し、奪った三振は34イニングで44個を数える。

 154球を投げた八千代戦を振り返り「今日は50点くらいです。球数が多すぎました」と厳しい評価を下した。序盤は制球が定まらず2回までに3四球と乱れたものの、直球を中心に制球を組み立てピンチを切り抜けた。理想は打たせて取る投球だ。少ない球数で凡打を打たせ、守備からリズムを作ることを意識した投球を心がけている。夏を勝ち進むために省エネ投球を目指し、あくまでも「三振はおまけです」と言い切る。

 次戦は初の8強に進出し、勢いのある東京学館浦安だ。「来た相手を倒すだけです」と静かに闘志を燃やした。