<高校野球東東京大会:帝京6-1関東一>◇31日◇決勝

 関東一は持ち味の守り勝つ野球ができず、2年連続の全国選手権進出を逃した。1回に、3安打に失策が絡んで先制点を献上。ここまで無失策で勝ち上がってきただけに、米沢貴光監督(35)は「チームとしては雰囲気が落ちてしまった」と悔やんだ。

 甲子園に出た昨夏と比べると、今年は打力が落ちるチームだったという。同監督は「終盤まで3~4点に抑えれば」と接戦に勝機を見いだそうとした。3点を追う4回に小野寺颯人捕手(3年)、伊藤大貴外野手(2年)の連打で1点。ようやく反撃に転じたが、6回に3点を奪われて万事休した。

 8回で降板したエース皆川陵投手(3年)は、打球と死球を受けるアクシデントにも、8回まで投げた。試合後は右肩と、死球を受けた左手首を冷やしながら「最後は笑って終わりたかった。悔しいですけれど…」と涙なく答えていた。