<全国高校野球選手権:日大三14-3日本文理>◇10日◇1回戦

 日本文理(新潟)は強力打線が持ち味だったが、13三振を喫して流れに乗り切れなかった。豪打で準優勝した2年前の再現とはいかず、大井道夫監督は「相手のバッティングの方が一枚上だった。完全に力負けだね」と潔かった。

 2回に2点を先制したものの、直後から5連続三振。吉永の変化球に翻弄(ほんろう)されると積極的な打撃は影を潜め、指揮官は「2年前と比べると性格がおとなしい。そこが出ちゃったな」と嘆いた。

 決勝を経験した選手は3年生が最後。そんな中、適時三塁打を含む2安打と存在感を示した2年生の柄沢友哉外野手は「スタンドの1、2年生に甲子園の楽しさ、怖さを伝えたい」と再挑戦を誓った。