<高校野球秋田大会:秋田工7-6本荘>◇20日◇3回戦◇秋田市八橋球場

 参考記録ながら2試合連続無安打無得点のエース登藤結実(とどう・みのり)投手(3年)を擁する秋田工が8強に進出した。リリース時に上体を沈め、左腕をグイッと打者の方へ伸ばす独特のフォームで、優勝候補の本荘を翻弄(ほんろう)。8回まで無得点に抑えた。だが9回表に5連打を含む6安打を浴びて6失点。一気に同点とされた。10回裏に2死満塁から進藤祐介中堅手(3年)が中越えへのサヨナラ打を放ち、敗戦は逃れたものの、登藤は「甘さがあった。(大記録の余韻が)心のどこかにあったかもしれない」と気を引き締めていた。