<全国高校野球選手権:明徳義塾4-1倉敷商>◇21日◇準々決勝

 明徳義塾(高知)が、エース福丈幸(3年)の投打にわたる活躍で倉敷商(岡山)に競り勝ち、10年ぶりに4強進出を決めた。福は内角への直球、ボールになるスライダーを巧みに配球し、打たせて取る投球で8安打1失点完投。打っては同点の6回1死満塁で三遊間を破る勝ち越しタイムリー。8回にも右前適時打で追加点を奪った。「ベスト4に行けたのはうれしい。バッティングは、たまたまです」と、福は笑顔で汗をぬぐった。

 22日は春夏連覇を目指す大阪桐蔭と激突する。今里征馬内野手(3年)は「相手は強い。ミスしたらやられる」と気持ちを引き締めていた。