高校球界で「ポスト中田翔」と注目の1年生スラッガーが、2安打3打点でデビューした。PL学園・勧野甲輝外野手が5月31日、立命館宇治(京都)との練習試合に4番左翼で先発出場。レギュラー組で主軸に座り、好結果を出した。

 父雅央さん(48)から「甲子園で輝くように」と名付けられ、父と打撃練習をしていた姿を「富田林リトルリーグ」の監督に見初められ、わずか4歳で入部した。富田林第二中2年時には最速142キロを投げ、投打で逸材として進路が注目されてきた。「清原さんのように尊敬される選手になりたい」の一心で、PL学園の後輩になった。

 デビュー戦をオリックス、ヤクルトスカウトが視察。「打球の角度がいいし、強打者の雰囲気がある」とオリックス堀井スカウトグループ部長は声を弾ませた。「PLの4番の重さはわかっています。結果を出すしかない」と勧野。オリックス清原、カブス福留らが作った学園の主砲伝説を、受け継いでいく。【堀まどか】