日本高野連は10日、大阪市内で定例の審議委員会を行い、春夏甲子園で3度優勝した智弁和歌山・高嶋仁監督(62)が暴力行為を起こしたことを発表した。7日に行われた練習試合中に部員2人を蹴ったという。学校側は高嶋監督を謹慎させ、投手コーチの鈴木幸雄氏(76)が10日付で新監督に就任した。また、沖縄水産が部内のいじめで秋季大会への出場を差し止められるなど不祥事が相次いだ。正式な処分は日本学生野球協会審査室(開催日未定)に上申されて決まる。

 甲子園で歴代2位の56勝を誇る高嶋監督が部員への暴力行為で、学校から謹慎処分を受けた。日本高野連によると、10日午前、和歌山県高野連から報告を受けた。暴力行為があったのは7日で、和歌山市内の智弁和歌山グラウンドで星林(和歌山)と練習試合を行った際、高嶋監督がイニングの合間にベンチ内で部員2人を数回蹴った。投手の制球力の悪さや打者の打撃内容を戒めるためだった。

 学校に匿名の電話が寄せられ、発覚。高嶋監督も行為を認めたため、学校は当分の間の謹慎処分と代わりの監督を決め、9日に県高野連に報告した。部員2人にケガはなかった。高嶋監督は「しばらくみんなと一緒に野球ができなくなった。申し訳ない」と、部員らに謝罪したという。

 プロ野球阪急の元投手で、現在は同校の投手コーチだった鈴木氏が監督として指揮を執る。今月27日からの秋季大会和歌山県2次予選や、同28日開幕の大分国体の指揮を執る。

 正式な処分は、10月15日の日本高野連の審議委員会で上申が決まった後、日本学生野球協会審査室で決まる。西岡宏堂(ひろたか)審議委員長は「1カ月以上の有期(の謹慎)になるケースでしょう」と明言。謹慎処分が明け、チームが来春のセンバツに出場していた場合でも、高嶋監督は甲子園の指揮は執れない。選抜大会には新チーム結成後、本大会までに野球部指導者が有期の謹慎処分を受けた場合、学校が大会に選出されても指導者は責任教師や監督として登録できない規定があるため。全国屈指の甲子園常連校が、不祥事にまみれた。