<高校野球高知大会:明徳義塾2-1高知>◇27日◇決勝

 明徳義塾が高知との息詰まる投手戦を制し、3季連続の甲子園出場を決めた。両チーム無得点で迎えた8回1死二塁でプロ注目の主砲、北川倫太郎外野手(3年)が先制打。9回にはスクイズで2点目を加えた。左腕の尾松義生(よしき=3年)は8回まで無安打投球。「守りに入らないことだけ考えた」とストレートとスライダーで内角を攻める力投を続けた。9回を1失点で逃げ切り、優勝の瞬間は号泣。センバツでは1回戦で日大三(東京)に1点差負けし、馬淵史郎監督(55)は「借りを返す」と闘志をみなぎらせた。

 ◆明徳義塾

 1973年(昭48)に中学、76年に高校が創設された中高一貫の私立校。高校の生徒数は691人(女子210人)。野球部は76年創部で部員数は85人。甲子園出場は春12度、夏13度目の出場。02年夏に初の全国制覇。主なOBはオリックス伊藤光。所在地は須崎市浦ノ内下中山160。吉田圭一校長。

 ◆Vへの足跡◆2回戦9-2室戸3回戦8-0高知東準々決勝6-3高知中央準決勝1-0土佐決勝2-1高知