<高校野球大阪大会:東大阪大柏原7-6大阪桐蔭>◇1日◇決勝

 全国最後の代表は春夏通じて初出場の東大阪大柏原に決まった。大阪桐蔭との決勝で、9回1死満塁から押し出し死球でサヨナラ勝ちとなった。

 サヨナラの瞬間、大阪桐蔭ナインはその場に崩れ落ちて号泣した。9回1死三塁からの満塁策は結果的に裏目となり、大阪最強チームの夏は悲劇で終わった。西谷浩一監督(41)は「昨秋の近畿大会もあと1歩で負けて甲子園に行けず、最後の夏も一番残酷な負け方をさせてしまった。監督の力のなさを痛感しています」と肩を落とした。昨秋と今春の大阪を制したが、甲子園には届かなかった。

 一時は5点をリードした。だが27回で防御率0・00だった196・7センチ右腕、「なにわのダルビッシュ」こと藤浪晋太郎投手(2年)が、連投の疲れもあってか7回途中5失点で降板。2番手中野悠佑投手(3年)も猛攻に屈し力尽きた。9回の押し出し死球に「サインは外角真っすぐだったけど強気にいった分、力が入ってしまった」と涙。「僕らは悔しい思いばかりしたけど、藤浪ら後輩には絶対甲子園に行ってほしい」と願った。【松井清員】