<センバツ高校野球:開会式リハーサル>◇20日◇甲子園
顔を見れば闘志がわいた。第84回選抜高校野球(21日から12日間)の開会式リハーサルが、甲子園球場で行われた。大会初日、今日21日の第3試合で対戦する花巻東(岩手)・大谷翔平と大阪桐蔭・藤浪晋太郎が式の後に初対面。ライバル心に火がついた。
決戦前日に「ビッグ3」が初対面した。193センチの花巻東・大谷と197センチの大阪桐蔭・藤浪。開会式リハーサルの入場行進で頭ひとつ抜けていた2人が、帰りのバスの待機所で遭遇した。「でかっ」との声が飛ぶ中で「よろしくお願いします」と握手を交わし、肩を組む。話すことも目を合わせることもなかったが、静かに決戦モードへ突入した。
大谷は「早く藤浪君と対戦したいと思いました」と表情を引き締めた。15日の抽選会後「僕と藤浪君ではなく花巻東と大阪桐蔭の戦い」と冷静に繰り返していたが、ライバルに会って感情を抑え切れなくなったようだ。藤浪も「本当は話したかったけど、僕が話しかけづらい雰囲気を出したかも。意識しすぎて」と、こちらも闘志があふれ出た。
互いの印象を「大きいなぁ」と同じ言葉で表現した2人。大谷は打席で見る、未知の世界を楽しみにしている。「自分より大きい投手と対戦するのは初めて。角度があって球の勢いもあると思う」。藤浪も、高校通算36発を誇る4番打者・大谷を警戒し「全打席三振は無理でも、チャンスで打たせなければいい」と投手戦に持ち込む気だ。ともに190センチ超、最速150キロ超の2人による新時代の怪物対決。雌雄を決する時がついに訪れた。【木下淳】

