<高校野球静岡大会:藤枝明誠4-1浜松学院>◇15日◇2回戦◇浜松

 藤枝明誠の軟投派エース太田健一郎(3年)が、140キロ超えの豪腕・木下球投手(3年)を擁する浜松学院に投げ勝った。太田の最速は120キロ弱。2回表に3連打を浴びたが、相手の走塁ミスもあり1失点で切り抜けると、低めの丁寧な制球とタイミングをずらす変化球を織り交ぜ、内野ゴロやフライに打ち取った。太田は「速さはないけど、気持ちだけは負けないと臨んだ。7回以降はバテかけたが、仲間を信じて打たせて取ろうと頑張れた」。身長170センチ、体重64キロと小柄だが夏に向けてスタミナ強化に励み、144球を投げ切った。大村豪士監督(28)は「相手は速球投手に強打。挑戦者の気持ちで臨んだが、太田がのらりくらりとよく我慢して投げてくれた」と小さなエースに目を細めていた。