<高校野球福島大会:福島商2-1会津工>◇21日◇3回戦◇県営あづま

 福島商が2年生の活躍で4年ぶりの16強を決めた。0-1の2回、2死三塁から山川昇内野手の適時打で同点。4回にも2死二塁から再び山川の一打で勝ち越した。6月中旬に右肩を痛め、復帰したのは大会1週間前。「3年生のためにも勝ててよかった」と笑顔を見せた。

 投げては4回から2番手で登板した渡辺浩弥が好投した。公式戦2試合目ながら、8回まで2安打無失点。4月に横手投げに転向したばかりの右腕は「制球も良かったし、落ち着いて投げられた」。9回は左腕の久能雄汰が2者連続三振で締めた。

 菅原裕一監督(43)は「3年生に頑張ってもらわないと」と苦笑い。準々決勝は佐藤勇投手(3年)擁する光南と激突する。この日は温存した服部誠也投手(3年)との注目左腕対決を制し、さらに上を狙う。