<高校野球富山大会:富山工15-8富山商>◇27日◇決勝◇富山市民球場

 強打の富山工が春夏通じて初の甲子園出場を決めた。3回までに7点リードを奪って主導権を握り、中盤から反撃した富山商を振り切った。両チームで計31安打の乱打戦となったが、ノーシードで勝ち上がってきた6試合、合計62得点の打力がものをいった。荒城英治主将(3年)は「序盤は打撃で圧倒できたが、中盤以降の失点や失策は今後の課題。甲子園で全国レベルのチーム相手にミスは許されない」と気を引き締めた。須賀繁樹監督(39)は「甲子園ではベスト8を目指したい」と力強かった。

 ◆富山工

 1916年(大5)に市立富山工業学校として創立。48年に県立富山工業高校に改称。4校統合、51年に再設立。10年に大沢野工と統合。生徒数は979人(女子69人)。野球部は48年創部。部員は80人。甲子園は春夏通じて初。主なOBに元宝塚スターの剣幸、俳優の梅津栄ら。所在地は富山市五福2238。中島節治校長。◆Vへの足跡◆1回戦15-0富山北部2回戦10-0高岡西3回戦5-4不二越工準々決勝8-1桜井準決勝9-1高岡商決勝15-8富山商