<高校野球宮崎大会:延岡学園7-6聖心ウルスラ学園>◇19日◇決勝◇サンマリン宮崎

 延岡学園が延長10回の激闘を制し、3年ぶり7度目の出場を決めた。リードしても3度、聖心ウルスラ学園に追いつかれる苦しい展開だった。延長10回2死一、二塁から1番の梶原翔斗内野手(3年)が右中間へ決勝の勝ち越し二塁打を放った。17日の準々決勝・鵬翔戦で右太ももを肉離れ。「まだ全力で走れない。あそこは打ってやろうとだけ。無心でした」と笑った。

 3回にはプロ注目の4番・岩重章仁外野手(3年)が左中間中段へ先制の特大3ランを放つなど3安打4打点と打線を引っ張った。高校通算20号。「手応えありました。甲子園でも打ちたい」。2年前から桜をモチーフにした薄いピンクのユニホームに変更。宮崎県悲願の全国制覇へ、ピンクの旋風を起こす。

 ◆延岡学園

 1951年(昭26)延岡高等計理学校として創立された私立校。66年から現校名。普通科と調理科があり生徒数は639人(女子300人)。野球部は65年に創部。甲子園は春2度、夏は7度目の出場。部員数67人。主なOBに元ロッテ黒木知宏氏、北京五輪バタフライ銅メダリストの松田丈志ら。所在地は宮崎県延岡市大峡町7820。佐藤則夫校長。