<全国高校野球選手権:組み合わせ抽選会>◇5日◇大阪フェスティバルホール

 2年連続優勝を狙う大阪桐蔭は元ヤンキース松井秀喜氏(39)が観戦する第1日に登場する。

 18歳初勝利から大阪桐蔭・森友哉主将(3年)の甲子園は始まる。自身の右手で引き当てた初戦は、開幕日の第2試合・日本文理戦。誕生日の初戦に「持ってるなと思います」と笑った。2年連続で誕生日を甲子園で迎え、昨夏は阪神藤浪らと開会式で行進。今年は「優勝旗を返して、試合もできる。しっかり勝って、昨年を上回る記念の日にしたい」と決意表明。西谷浩一監督(43)も「森君に期待しています」と、主将にプレッシャーをかけた。

 大会初日には良縁がある。「花巻東戦ですね」と森友が即答した注目の一戦。昨年センバツ大会の初戦は開幕日だった。日本ハム大谷を擁した花巻東に9-2と快勝した。その試合から史上7校目の春夏連覇は始まった。今春は出場校で一番遅い第7日第1試合の登場。最後方から最高峰を目指したが、3回戦で県岐阜商戦に敗れた。開幕日に初戦を戦う今回は、吉兆だ。

 自身4季連続4度目の甲子園を前に、アクシデントもはねのけた。前日4日、大阪・大東市内のグラウンドでの紅白戦の守備中、ファウルの打球が右手人さし指、中指、薬指を直撃。センバツ大会中の右ふくらはぎ打撲、7月15日の左手小指裂傷など今年は故障禍が続くだけに周囲は肝を冷やしたが、この日は通常通り練習に参加した。ケガに負けてはいられない。

 8日は松井秀喜氏が観戦する。甲子園のレジェンドの前で世代NO・1打者が18歳1勝と「18歳1号」をかければ、今年も伝説の夏になる。【堀まどか】