<全国高校野球選手権:組み合わせ抽選会>◇5日◇大阪フェスティバルホール

 日大山形(山形)は大会第6日第2試合の日大三(西東京)との「日大対決」に決まった。

 奥村展征主将(3年)が抽選結果を発表した瞬間、日大山形ナインは一斉に荒木準也監督(41)の顔色を確認した。6年ぶりの出場でいきなりの「日大対決」。指揮官は「奥村は“持ってる”。決まったことは受け止めるしかない」と苦笑い。隣で取材を受けていた日大三の小倉全由監督(56)も「なんで日大同士なんだよ。なぁ?」と顔を見合わせた。

 日大三には恩がある。荒木監督が小倉監督に頼み、3月30日に6年ぶりの練習試合が実現した。結果は6-8で敗戦。強力打線に圧倒された。それでも「我々は、あの練習試合がプラスになっている」と指揮官は言う。前回の甲子園出場も、日大三と練習試合を行った後の夏だった。本番での対戦にも「逃げたら何も起こらない」。真っ向勝負で春からの成長を証明し、7年ぶりの県勢1勝を目指す。【鹿野雄太】