<秋季高校野球秋田大会:角館7-6秋田>◇23日◇準々決勝◇秋田市八橋球場

 角館が秋田にサヨナラ勝ちし、4強入り。9回裏に千葉天馬(てんま)捕手(2年)がサヨナラ打を放った。

 角館の5番千葉は、8日前の悔しさを思い出していた。県南地区予選の大曲工戦。自らの捕逸から終盤に追いつかれ、その直後の好機で「力みすぎて」凡退。流れを失い、1-4で敗れた。この日も9回に捕逸で同点とされ、その裏2死二塁で出番が回ってきた。「後ろにつなげばいい。楽しもう」と開き直って放った一打は、左中間へ抜けるサヨナラ打になった。

 「浮いたボールを狙えと言ったけど、経験がないと振れない」と湯沢淳監督(38)。千葉はエース相馬和輝(2年)と昨秋からバッテリーを組み、今夏準優勝の原動力となった。新チームでは、選手間の話し合いで主将に就任。大会直前に自前のバリカンで頭髪を0・5ミリに刈り込み、気合を入れた。13安打7失点と不調だった相馬は「決めるべきところで打ってくれる。さすが主将」と感謝した。

 来春には角館南と統合する。校名は変わらないが、選手には「統合前に初の甲子園」という思いが強い。大曲との準決勝に勝てば、61年ぶりの東北大会出場が決まる。来春センバツにつながる大会。千葉は「センバツは3月なので間に合う。3年生を甲子園に連れて行って恩返ししたい」と決意をにじませた。【今井恵太】