<高校野球静岡大会:下田3-2気賀>◇19日◇1回戦◇愛鷹広域公園野球場

 雷雨が両校の明暗を分けた。下田は7回裏2死満塁、7番酒井慎二塁手(3年)が2点適時打を放ち3-2と逆転した。8回表に雷が鳴り中断。その後も天候は回復せず、2時間7分の中断の末に中止が決定、下田が7回降雨コールド勝ちで気賀を下した。決勝打を放った酒井は「あまりうれしくないです。相手のことを考えると悲しい気持ちになります。気賀の思いも胸に刻み込んで次も勝っていきたい」と静かに話した。

 気賀は5回に逆転、その後も粘り強く守っていた。気賀側にしてみれば、7回から雷雨が激しくなっていただけに、8回になってからの中断にも疑問符が付く。田川智博監督(35)は「逆転できるとは限らないが、最後までやらせたかった。(降雨コールドの)決定が覆るとは思っていないが、選手たちの3年間の頑張りを無駄にしたくなかった」と肩を落とした。