<高校野球福岡大会:北筑7-3久留米学園>◇21日◇5回戦◇筑豊緑地

 ノーシードの北筑が両チーム12安打ずつ放った打撃戦を制し8強入りを決めた。就任8年目の田中修治監督(49)が「ずっと上向きだった」という自慢の打線が、シード校の久留米商を撃破して波に乗る久留米学園戦でもさく裂した。2回、3本の二塁打を含む4安打の集中攻撃で3点を先制すると勢いは止まらない。3回以降も3番稲毛大和外野手(3年)の左翼ポール直撃本塁打が飛び出すなど、着実に加点し快勝した。

 6月、優勝候補の九州国際大付と練習試合を行い10-8で乱打戦をものにし、さらに自信を得ていた。大会前、エース平野享投手(3年)が左肘を疲労骨折するアクシデントに見舞われた。だが逆境でさらにチームが1つになった。田中監督は「よりチームがまとまり、いい形になっている」と振り返る。準々決勝はシード校の折尾愛真戦。主将の吉田朗人捕手(3年)は「チャレンジャー精神で全ての力を出しきりたい」と気合十分だった。