<高校野球徳島大会>◇28日◇決勝

 徳島北が延長11回に逆転で鳴門一に2-1とサヨナラ勝ちし、春夏を通じて初の甲子園切符を手にした。0-1の11回、県NO・1右腕の緒方悠(3年)を攻めて2死満塁。土屋の安打で同点とし、続く堀井の左前打で試合を決めた。直前の守備の失策で1点を献上した2年生の土屋は「打つしかなかった。取り返せてよかった」と、失敗を取り戻せた一打にむせび泣いた。4月に就任したばかりの島一輝監督(35)は「甲子園はテレビでしか見たことがない。実感がわかない」と照れくさそうに笑った。

 ◆徳島北

 1997年(平9)4月開校の県立校。普通科と国際英語科がある。生徒数は1041人(うち女子585人)。野球部は97年創部で部員数は44人。卓球部や女子柔道部も全国大会に出場する強豪。所在地は徳島市応神町吉成字中ノ瀬40の6。藤本幸一校長。