<高校野球石川大会>◇28日◇決勝

 日本航空石川が延長14回7-6でサヨナラ勝ちして、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。小松工との熱戦に終止符を打ったのは代打石井翔大内野手(2年)。無死一、二塁から劇的なサヨナラ打を放った。今大会は5試合中3試合が1点差。準々決勝で強豪・遊学館に9回2死から追いつき延長10回サヨナラ勝ちするなど、接戦に強さを発揮した。今久留主祐成監督(44)は「目の前の1試合、1球に集中していきたい」と甲子園での抱負を語った。同校は能登半島の中央部にある能登空港に隣接する。能登地方からの甲子園出場も史上初だ。

 ◆日本航空石川

 2003年(平15)4月に日本航空二として開校の私立校。パイロットや航空整備士の養成を目的に設立された。今年4月から現校名。航空科のみで生徒数は525人(うち女子82人)。野球部の創部は03年で、部員数は68人。甲子園出場は春夏通じて初。主なOBはロッテ角中勝也ら。所在地は輪島市三井町洲衛9の27の7。梅沢重雄校長。