<高校野球香川大会>◇29日◇決勝

 藤井学園寒川が古豪の高松商を8-4で下し、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。初回、相手投手の乱調を突いて5点を奪い、優位に立った。3回に3点を失ったが、4回から登板した高橋涼平投手(2年)が相手の反撃を1点に抑え、逃げ切った。高松商OBで同校や坂出商を計7度甲子園に導いた実績を持つ宮武学監督(53)は、母校を下しての出場だけに「胸中は複雑」としながらも「13年ぶりで、甲子園に行く道を忘れちゃった。粘り強い野球が持ち味。甲子園では1回は勝ちたい」と意気込んだ。

 ◆藤井学園寒川

 1974年(昭49)4月創設の私立校。普通科と看護科・看護専攻科があり、生徒数は604人(うち女子267人)。野球部の創部は74年で、部員数は47人。甲子園出場は春夏通じて初。主なOBは元ヤクルト西村龍二、お笑いコンビのココリコの遠藤章造ら。所在地はさぬき市寒川町石田西280の1。川田千秋校長。