<高校野球愛知大会>◇29日◇準決勝

 昨年度東大合格者20人の実績を誇る愛知県有数の進学校、刈谷が豊田西を4-2で破り、創部51年目で初の決勝に進出した。快進撃の立役者は最速140キロの右腕エース早川人希投手(3年)だ。1回戦から準決勝までの8試合にすべて登板。この日も9安打を浴びながら要所を抑えて2失点の完投勝利を飾った。「今日の序盤はコントロールが定まらなくて苦しかったけど、平常心で切り抜けました」と振り返った。岡田泰次監督(32)も「大会が始まる前に早川には(決勝までの)全8試合行くぞ、と申し伝えている」と全幅の信頼を寄せている。

 初の甲子園を狙う30日の決勝戦。相手は全試合コールド勝ちの中京大中京だ。「中京さんの打撃は全国でもトップクラスでしょうが、今晩作戦を立てて勝ちにいく。もちろん早川で勝負します」と岡田監督。期待のエースも「さすがに疲れはありますが、持ち味のインコースの直球を生かせれば大丈夫」と自信を見せた。