全国高校野球選手権大会(8日開幕=甲子園)に出場する今春センバツ準Vの花巻東(岩手)が2日、関西入りした。プロ注目左腕・菊池雄星投手(3年)は滞在先ホテルの全面バックアップを力に、日本一を目指す。

 夏こそ全国制覇-の思いを胸に、菊池が決戦の地に足を踏み入れた。花巻空港での出発式で、約100人の地元市民に送り出されたナインは、空路で伊丹空港へ。午後2時半、バスで滞在先のホテルに到着した。準優勝まで上り詰めた今春センバツで、約3週間を過ごした宿舎だ。

 そのチサンホテル神戸がチームに全面協力する。食事は真夏の気候に配慮し、果物やめん類を増量。また今回から初めて選手たちにメニューの要望を聞き、ホテルの栄養士と打ち合わせて毎晩の夕食を準備する。会田悦也副総支配人(42)は「できるだけ選手たちにリラックスした生活環境を提供したい」と意気込む。

 この日は練習もなく、選手たちは休養に努めた。ホテル関係者に激励され「今回も最後の日までお世話になれるように頑張りたい」と菊池。心強い援軍を背に、あと1歩で逃した栄冠を奪いに行く。【由本裕貴】