エンゼルス大谷翔平投手(24)が26日(日本時間27日)、全米野球記者協会(BBWAA)ニューヨーク支部主催のメジャーリーグ各賞の授賞式に参加した。

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大谷が英語で話す姿は、シーズン中でもめったに見られなかった。チームメートのトラウトは「彼は僕らの言う英語をよく理解しているよ。ただ、まだ言葉にはしたくない。そういう感じだと思うね」と言っていた。確かに、クラブハウスでもチームメートから話しかけられたことにうなずき、理解しているようだった。だが、返す言葉は基本的には日本語。隣にいる水原通訳を介して会話をしていた。それだけ、英語を話す大谷の姿は珍しかった。

最近では、菊池雄星投手(27)がマリナーズの入団会見でほとんど全て、カンペを見ずに英語で質疑応答を行った。大谷が“カンペ”を見ながらだったことを考えれば、流ちょうさは菊池の方が上回るかもしれない。だが、上達した大谷の英語が周囲を驚かせたのも事実。授賞式後、チーム関係者らは口をそろえて「翔平の英語は素晴らしかったよ」と褒めた。

昨年オフ、ティム広報部長は「翔平は英語も努力していた。単語やフレーズを、すごく早く覚えていた」と話していた。聞くことに比べ、積極的に「英語を発する」ということはなかなか難しい。全文英語スピーチで1つの壁を越えた。【MLB担当=斎藤庸裕】

新人王を受賞し全米野球記者協会ニューヨーク支部が主催する晩さん会に招かれたエンゼルス大谷は、英語でスピーチをする(撮影・菅敏)
新人王を受賞し全米野球記者協会ニューヨーク支部が主催する晩さん会に招かれたエンゼルス大谷は、英語でスピーチをする(撮影・菅敏)
新人王を受賞し全米野球記者協会ニューヨーク支部が主催する晩さん会に招かれたエンゼルス大谷は、エプラーGМから記念品を手渡される(撮影・菅敏)
新人王を受賞し全米野球記者協会ニューヨーク支部が主催する晩さん会に招かれたエンゼルス大谷は、エプラーGМから記念品を手渡される(撮影・菅敏)