<ワールドシリーズ:アストロズ2-7ナショナルズ>◇第6戦◇29日(日本時間30日)◇ミニッツメイド・パーク

無敗男の力投で逆王手だ。ワールドシリーズ第6戦は、ナショナルズの先発スティーブン・ストラスバーグ投手(31)が8回1/3を投げ5安打2失点で今プレーオフ5勝目(0敗)。カーブ、チェンジアップを低めに集める円熟の投球で強打のアストロズ打線を巧みにかわした。

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メディア囲みの最後で、投球時のクセをどう直したかを問われストラスバーグは言った。「それについてはもう話したから。ごめん、僕は疲れている。他にある?」と打ち切り、すぐ自分のロッカーに戻った。

とても話しかけられる雰囲気ではなかったが、意を決してあいさつした。

「ハロー。これを誇りに思うよ」

偶然だが、記者はサンディエゴ州立大学のロゴの入ったシャツを着用していた。左胸のワッペンを指さし声をかけると、同校出身のストラスバーグは満面の笑みを浮かべた。

大学スポーツが盛んなように米国では出身校への愛情が強く、車のナンバープレートに卒業した大学名を記す人もいる。「最も素晴らしい街」と言われるサンディエゴで育ったストラスバーグ。相手を抑えても、ガッツポーズはしない。ベンチには走って帰る。大仕事を終えた鉄仮面が一瞬だけ見せた、飛びっきりの笑顔に人間味を見た。【MLB担当=斎藤庸裕】

ワールドシリーズ第6戦、今季プレーオフ5勝目を挙げたナショナルズ・ストラズバーグ(ロイター)
ワールドシリーズ第6戦、今季プレーオフ5勝目を挙げたナショナルズ・ストラズバーグ(ロイター)