ヤンキースに田中将大投手が入団して以来、キャンプ地タンパの球団施設ではおなじみとなった「鳩サブレー」の看板。今季から新バージョンが現れた。

 鎌倉に本社を置く豊島屋の人気銘菓「鳩サブレー」はサクッとした歯触りとほどよい甘さが絶妙。渡米前、横浜に10年住んだ私は、馬車道十番館のビスカウトと崎陽軒のシウマイ、そして鳩サブレーをお土産の定番としていた。2年前の春、黄色地に白い鳩が浮かぶ「タンパなのに… 鳩サブレー」という看板を初めて見た時、懐かしさのあまり「なんでここに~?!」と歓声を上げてしまった。

 そして先日、サブグランドでひときわ目立つ黄色の看板を「今年もある」と確認した後、本球場に行ってみると、なんとそこには「鳩」看板が4つもあった。右翼フェンスにはフライを捕球する鳩のイラストが描かれた「BEAUTIFUL CATCH」、強肩で返球する鳩が描かれた「LASER BEAM」の2つ。右翼ファウル線には「IハートTAMPA」、左翼線には「IハートKAMAKURA」の看板が、やはり黄色地で存在をアピール。またしても「かわいい~!」と声を上げてしまった。

 豊島屋の思惑? にハマってか、無性に鳩サブレーが食べたくなりながら、ふと思った。

 「パッケージの鳩がヤンキースのユニホームを着たバージョンの、ヤンキース鳩サブレーをキャンプ地で販売すればいいのに」

 実現は困難かもしれないが、あの味、アメリカ人にも絶対にウケると思う。

【佐藤直子】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「ベースボールの風」)