オリオールズは現地4日に行われたマーリンズ戦を0-4で落としたが、チームにとって新たな歴史を作ることとなった。オリオールズ・ラジオネットワークでの実況を29歳のメラニー・ニューマンが女性として初めて担ったのだ。

「これが自分が可能になるとは思ってもいませんでした」とニューマンはMLB公式サイトに語っている。「それを依頼された状況だったんです。もちろんイエスと言いました。チームや個人の信頼を勝ち取ることに挑戦し、彼らの話を聞かせてもらうこと、そして彼らの話を正しく伝えようとするのを理解するのは、私にとって当たり前のことではありません。それは自分にとって大きな意味があります」と彼女にとって大きな挑戦であったことを明かしている。

MLB公式サイトによれば新型コロナウイルスの流行前、ニューマンはラジオと地元スポーツネットワークのスタッフとして参加予定だったということだ。それが今はテレビやフィールドレポーターもしつつ、約35の試合で実況を予定しているとのことである。

もちろんニューマンはこれまでも実績を積み上げてきた。ダイヤモンドバックスやレンジャーズの放送チームに参加した後、昨年はクラスAアドバンストに所属するセーラムで女性だけの放送チームのリーダーを務めている。

さらに今年のスプリングトレーニングで実況を開始し、7月のオープン戦でも実況を担当。さらにシーズンが開幕するとレイズとのシリーズでフィールドレポーターとしてデビューしていた。

「実況を始めて、自分がこれまでいたのは投球と投球の合間だったと気づきました。人についてであろうと事実についてだろうと、余話なんです。それを知れば帰りのドライブ中に笑顔になったり、食器を洗っている間に立ち止まったりできます。それは自分にとって大きな意味があります」とこれまでの仕事の重要さに気づいたとも話している。

ニューマンはMLBで4人目の現役女性キャスターとなった。ヤンキースで実況を務め、長年地元ラジオ局の解説者を務めたスーザン・ウォルドマンのようになることが期待されている。