現地3日、ヤンキースはアーロン・ブーン監督(47)が心臓のペースメーカー装着手術を受けるため、即座に医療目的の休暇に入ったと発表した。その後緊急入院したフロリダ州タンパの病院で手術は成功したとも発表されている。

ブーン監督は声明で「ここ6~8週間、軽い頭痛、低エネルギー、息切れの症状が見られた。その結果、私はスプリングトレーニングの開始前に、心臓専門医のチームへの複数回の訪問を含む、ニューヨークで一連のテストと検査を受けました。心臓の検査は正常に戻ってきたが、低心拍数の兆候があったため、タンパの医師とのさらなる協議の後、ペースメーカーが必要になった」と説明している。

その上で医師たちは手術によって彼が専門的にも個人としても活動を再開できると確信しており、「数日で仕事に復帰することを楽しみにしている」としている。

レッズやヤンキースで三塁手として活躍したブーンはアストロズに所属していた2009年3月に心臓の大動脈弁交換のための開胸手術を受けている。その後プレー再開が許可され、マイナーリーグでのリハビリを行った後、9月にメジャー復帰を果たしている。ただ10試合に出場したものの、13打席無安打に終わり、その後引退した。

ヤンキースの監督に2018年就任し、3シーズンで236勝148敗の成績を残している。2019年のア・リーグ、マネジャー・オブ・ザ・イヤーでは次点となっていた。監督就任の際、心臓の件について聞かれ、手術以来問題はないとも語っていたとのことだ。

短期で復帰できる模様だが、ヤンキースは暫定的にブーン監督の代行を誰が行うかについてブライアン・キャッシュマンGMが同日午後に発表するとみられていたが、これまでのところ明らかにされていない。

ゼネラルパートナーのハル・スタインブレナー氏は「組織全体として、アーロンと彼の家族がこの手順を実行し、適切に治癒するのに必要な時間をとってもらいたいと考えています。アーロンは、労働倫理、知性、そして他者への真の関心のまれな組み合わせで、プレーヤー、コーチ、スタッフを率いています。現時点での私たちの唯一の優先事項はアーロンの健康と幸福であり、私たちは彼の回復を通してあらゆる方法で彼をサポートします」とコメントしている。

ぜひ万全の体調で現場復帰してもらいたいものだ。