マーリンズのイチロー外野手(43)が25日(日本時間26日)、また新たな記録を更新した。カブス戦に「1番中堅」でスタメン出場。米記録専門会社によると、1900年以降、43歳246日の選手が「中堅」で先発出場するのは、メジャー最多の1406盗塁をマークしたリッキー・ヘンダーソンの43歳211日(2002年7月24日=当時レッドソックス)を抜く史上最高齢の記録となった。

 広い守備範囲と豊富な運動量が必要とされる中堅。スタメンは6月11日のパイレーツ戦以来だったものの、5度の守備機会を軽快にこなした。起用したマッティングリー監督は記録について、試合後「本当かい?」と知らなかったことを明かした一方で「彼はどこでもプレーできるし、いかなる状況でもプレーするための準備をしているから」と、スーパーサブへの絶対的な信頼感を口にした。

 昨年9月4日以来となった「1番」では、4打数無安打に終わったものの、初回には遊失などで二塁に進み、オズナの中前打で先制のホームイン。メジャー最年長野手になっても、イチローのハツラツとした動きは変わっていない。(マイアミ=四竈衛)